STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
片付け終わると、封筒ごと
バサッと那智に投げ返す。


あたしが持ってたって、
もう見ることもないだろうから。



「――わかったよ。

ありがとう、汐音」



「―――やめてよ。

お礼なんて、いらない」



そっけなく言って、
あたしは立ち上がった。



「疲れちゃった。

今日はもう寝ていい?」



「いいけど――夕食は?」



「いらない。
それより寝たいから」



「そっか、わかった。

シャワーは使えよ」



「―――ウン」


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