STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智はそれ以上は何も
言わず、静かに車を再発進
させる。



……いつの間にか日暮れ間近。



車内から見える遠くの空
には、薄オレンジの太陽が
夜の中に消えていこうとしてる。



また、今日が終わりに
近づいてる。



「…………っ」



1日1日を終えていく
たびに、あたしと那智の
間には何が生まれていって
るんだろう。



それともやっぱり、
生まれるものなんて何もなくて。



――ただ、陰謀が進行して、
その分契約の終わりが
近づいてる。

それだけなんだろうか。


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