STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
     ☆☆☆☆☆



汐音の額に浮いた汗を
そっと指でぬぐいながら、
那智は小さなため息をついた。




――何度も何度も肌を重ね、
最後には気を失うように
眠りについてしまった汐音。



「キミはホントに危険な
女だな、汐音」



寝息も立てずに眠る汐音は
ともすれば息をしてないの
ではと思え、額に当てた
指をつい首筋に動かした。



指先に伝わるかすかな
振動でようやく安心した
那智は、もう一度息をつき
そっと手を離す。


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