STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
那智は通話を切った携帯を
片手に握りしめ、全速力で
建物を出る。
幸い正面玄関の前には
客待ちのタクシーが
停まっていた。
迷わず乗り込み行き先を
告げ、最大限急ぐように
指示をする。
(汐音………!
無事でいろよ―――!!)
心臓が早鐘のように打ち、
破れてしまいそうだった。
走ったからじゃない。
体の奥底から沸き上がって
来るのは――恐怖。
汐音が傷つくかもしれない。
汐音を、失うかもしれない。
それを思うと、ガクガクと
震え出してしまいそうな
ほど……怖い。
_
片手に握りしめ、全速力で
建物を出る。
幸い正面玄関の前には
客待ちのタクシーが
停まっていた。
迷わず乗り込み行き先を
告げ、最大限急ぐように
指示をする。
(汐音………!
無事でいろよ―――!!)
心臓が早鐘のように打ち、
破れてしまいそうだった。
走ったからじゃない。
体の奥底から沸き上がって
来るのは――恐怖。
汐音が傷つくかもしれない。
汐音を、失うかもしれない。
それを思うと、ガクガクと
震え出してしまいそうな
ほど……怖い。
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