STRAY・CAT 〜ソノ指先ニ恋ヲスル〜《年上男と媚薬な契約》完
     * * *



「ホラ、汐音。体の力を抜いて。

まったく、中ボー並に
緊張してない?」



男――那智の顔があたしの
真上で、呆れたような
目をして言う。



そのかすかに茶色がかった
瞳のキレイさに思わず
ドキッとした。



顔を横向けて目をそらそうと
するけど、那智は右手の
指で簡単にそれを阻んで、



「オレを見て。

ちゃんと、オレに集中する」



「……………っ」



―――できないよ。



ホントに、あたしは―――…。


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