キミへ

ふざけんなっつーの。

ならキャバ嬢かどっか行けよな。



「無理でーす。他にはありますかー?」

「え〜? いいじゃん、ちょっとくらい」



腕を捕まれて、ソファーの奥に追い込まれる。

何コイツ…マジ調子こいてんじゃね?

てめえの面見てから来いよ



「ちょっと、困るんですけど」

「いいねぇ、強気な女の子」



ニヤニヤしながら上から下を舐めまわすように見る男。

マジさぁ……いい加減キレていい…?



「離して。」

「オレ客だよ?」

「だから何? 店員に危害を加えるつもりなら客も何も関係ないけど?」

「へぇ…? いいわけ? んなこと言って」

「は?」



あたしは、ドサッとソファーに押し倒される。

………マジ?

これは…、手ぇ出す出さないの問題じゃなくなってきたぞ……



「離せよ」

「おー怖い怖い。女の子は大人しくヤられてりゃいーの」



男の右手があたしの体を這ってくる。




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