夏の日の出来事


ミーンミンミン...


「あーうるさい...」


セミがうるさくて、オチオチ寝てられないっつうの


「北野!!なんで俺の授業だけ寝るんだ!!」


数学担当の海ティーチャーが怒ってる


「だぁって...眠いんですもん」


「ホントに...授業中は寝てるくせしてテストはいいんだから...」


「えへへー」


と、言いながらまた机に伏せる


眠たーい...


授業が終わって、友達の凜乃がやって来た


「由愛!!今日もバリバリ寝てたね♪」


「うん。だって眠いんだもん」


「由愛っていつも寝不足だよね~?」


「まあね」


あたしの名前は北野由愛(キタノユメ)


珍しい名前でしょ?


けどこの名前、気に入ってる


あたしは夏に生まれたけど...


あたしは夏が大嫌いだった


暑いけど...そんなの気にしてない


とにかく、嫌な思い出がある


凜乃は中学からの幼馴染


高校も、わざわざ学力を下げて、一緒に受けてくれた


相当璃乃はあたしが心配だったみたい







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