† 夜空の奇跡 †
「そういうことを言ってるんじゃ
ないの!あなた私に、『落ち着け。
何もしないから。』って言った
じゃない!なのにキス!?」


「そんなこと言ったっけ?
まぁ、良いじゃん。気にするな。
それに体、動くようになったろ?」


「そうだけど、私、知らない人に
キスされたのよ!?」


「別に良いじゃん。俺のキス上手
かったろ?」


「・・・・」


確かに彼のキスは上手かった。


最高のキスだった・・・。


でも、悲しい。


気持ちの入っていないキス
なんて、ただの遊びだ。


私は遊ばれたんだ。


見ず知らずの人に。


ライルもそうだった。


そう思うと、彼とライルが
重なって見え、目に涙が
溜まってきた。





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