暴走族と4才児!
「俺なぁ~、いじめられてたんだ。小学生ん時から、中学卒業するまで」

「えっ……?!」


「弱くて、チビで、泣き虫で。今の俺からは想像出来ねぇだろ?」


理央奈が素直に頷くと、圭人は笑った。


「いつも仲間はずれで、無視されて……、まるで、空気にでもなった気分だった。物がなくなる訳じゃない、暴力振るわれたりするわけでもない……なのに、何であんなに無視って辛いことなんだろうな?」


「……けえにぃ」


圭人は、理央奈の頭を優しく撫でた。


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