暴走族と4才児!
何でそう言われたのか分からないという表情の亮に気づいて、千暁は言った。


「俺だって理央奈の事は可愛いと思うし、助けてやるとも言った。お前らが理央奈をほっとけなかった理由がわかるとも言った。だけど……」


千暁は、鋭い目で亮を見る。


「…理央奈の酷すぎる事情を知ったら、話は別だ」


「…………えっ?」


思わず亮が声を上げると、千暁は厳しい表情のまま続けた。


「俺らの力だけで、何とか出来る問題だと思うか?」


「…っ、それは……」


亮は、言葉に詰まる。


< 42 / 247 >

この作品をシェア

pagetop