暴走族と4才児!
「でも………」


遥は、一度言葉を止めて顔を歪める。


何かを堪えるような表情で、続けた。


「優実は、学校でいじめにあっていたんだ。無視されたり、ごみを頭からかけられたり………」


「………っ」


「俺は、優実がそんな目にあってるなんて知らなかったんだ。いつも、俺の前では無邪気に笑って……」


「………………」


「でもある日、優実はアパートから飛び降りて死んだ…………“お兄ちゃんごめんね”って、たった一言書き残して…………」




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