エールミー!



「力一杯」



それが一番似合う言い草だ





咲坂くんが私に顔を向けて、
目があう




涙目の私をみて、
少し驚いたようだった





数秒、彼を見つめた






"―――お前のことをわかってくれるひとが、

絶対現れるから"






また、この言葉が頭をよぎった





私は…このひとに…わかってほしい!


現れる前に…自分から探せ!








「咲坂くん、私と、友達になって下さい」













緊張感が、解れた



彼が、滅多に見せない微笑みで
返してくれたから


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