エールミー!



***



むっ…!


いる………!



咲坂くんが…!



1Aのクラスの下駄箱の前に
咲坂くんがいた


私のクラスは1Bで、
1Aの向かい側に下駄箱がある


こ、声をかけた方がいい…よね




心臓が急に活発に動き出した



友達に挨拶するって…
こんなに緊張するものなのか…?




咲坂くんは私に気付かないまま
上履きに手をかけ、床においた





あ…!はやく話しかけないと!
でも、なんてこえをかける?
おはよう?
……いや、ちょっと馴れ馴れしいかな…

でも昨日あんなに沢山喋ったのに…
……ん?ってかあんなに喋ったなら…


…はぁ……



なんで私は今だ声をかけることに
躊躇ってんだよ…


あぁ……、咲坂くん行っちゃった…




すでに靴をはきかえた咲坂くんが
正面にある階段へと向かっていく




まぁ…次、頑張ろ…


< 17 / 78 >

この作品をシェア

pagetop