LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■キス
○Side 奈穂

『奈穂…』

名前を呼ばれ顔を上げると優しい笑顔が視界に入った

優しくて綺麗な笑顔…
私の1番好きな顔…

つい見とれている私に真中くんはそっとキスをしてくれる
軽いキスの後、またはにかんで笑う

足りない
軽いキスじゃ足りないよ

そう思ってる事が恥ずかしくて口に出せないでいた


そしてもう一度、唇を重ねられる…

重ねられた彼の唇に私は軽く吸い付いた
これはもう無意識

抑え切れない欲望の現れだ

『…ッ』

それに驚いてか真中くんはキスを止めた

『ご、ごめんなさい!!』
『いや… 別に…』

やらなければよかった…
あまりの恥ずかしさに消えてなくなりたい

『…奈穂のしたいキスして?』
『え?』

そんな思いと裏腹に優しい笑みを見せる

でもそんな事言われても、今までされる側の私にキスなんて…

『早く』
『はッ…はい…』

急かされるまま私は真中くんの下唇に触れる

『口…開けてください…』

じゃなきゃ触れるだけの軽いキスしか出来ない

『嫌だよ、そんなマヌケなの』
『でも…』
『下手なのは承知してるからさ…』

そう言って優しく笑った瞳はそっと閉じられる
睫毛が影を作り、それに引き込まれるよう鼻先を重ねた

そして、唇が彼に触れた…
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