LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■体育祭に向けて

『体育祭?!』

奈穂と2人でサボった5限目は、もうすぐある体育祭についての学級会だったらしい

『俺、何の種目?』

俺の質問に無言で俯く和之

嫌な予感…
恐る恐る黒板を見た俺は目を疑うような光景を見た

「10000メートル 真中」

『いちまッ…?!!!』

ポンと肩を叩かれ振り返る

『でも洋、去年のマラソンでクラス1位だったろ…?』
『マラソンなんて3000メートルだろ?!』

10000なんて、走った事もない…

『…和之は?』
『俺、100メートル…』
『…えらい違いだな…』



下校時刻、先生に抗議しにいくがうまく説得されてしまった

きっと奈穂も変な種目にされただろうと思うと少し可笑しい

女子には10000メートルなんて種目ないけど、長距離を走らされるんだろうな…
と、いう想像はすぐに打ち消される

『私、借り物競走になっちゃいました…』

奈穂のこの言葉で…

『何メートル?』
『300ですよ!』
『あっそ…』

何で俺だけが…
理不尽なこの決定に俺は深く溜め息をついた

『真中くんは何に出るんですか?』
『10000メートル』
『そ、そうなんですか… じゃあ当日は朝からいないんですね…』

少し寂しそうに笑う奈穂

10000メートル走は午前中にスタートして校門から外へ出ていく
帰りは昼ご飯の直前だ

『奈穂は何時から?』
『えと… 11時です! 見れないですよね…』
『そうだね… さすがにキツイかも』
『はい…』

寂しそうに俯く奈穂

だからぁ…
俺、その顔に弱いんだってば…

俯いたまま無言の奈穂を抱き寄せ、唇の端にキスをする

すると奈穂の表情は一変し、照れ臭そうに笑った

それに安心し、俺も笑う

『なるべく早く戻ってくるよ…』
『…無理しないでくださいね?』
『うん…』


無理はしないよ
無理してまでクラスの優勝に貢献する義理はない

だけど…

【見れないですよね】

あんな寂しそうに言われたら意地でも見たくなるじゃねーかよ…
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