LOVE・GAMELY -恋愛遊戯- (全199話)
■朝の駅前
○Side 奈穂

いつもの電車
いつもの駅

いつも通り改札を通り、駅を出る

目の前にはいつも通りの駅前が広がる
しかしいつもはいない人物がガードレールに座っていた

『真中くん…』
『…おはよ』

いつからいたのだろう…
フワリと首に巻かれたマフラーから少し見える鼻先が赤い

『おはようございます 偶然ですね?』

とりあえず挨拶する私に真中くんは笑顔を見せた

それと同時、私の手を握る

『あ、あのッ 手…!』

突然の事に顔が火を噴きそうなほど熱い

そんな私を気にもせず、真中くんは手を繋いだまま歩き出した

冷たい手…
ずっと待っててくれたのかな…


『手、繋いで歩くのって子供の時以来です…』
『…和之は?』
『え? 誰ですか?』
『…さぁね』

真中くんはフッと得意げに笑うと、私の手を握ったままポケットに突っ込んだ

氷のように冷たかった手が…
少し温かくなった
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