秘密
チカは竹下君にチョコを渡して、OKもらって舞い上がってる。

私は羨ましかった。


チカと部室を出て自転車小屋に向かう途中…

見たくないものを見てしまった。

はるとと彼女が一緒に帰っている。

はるとは笑ってる。
楽しそうに。


『まゆ、大丈夫?!』

チカが慌てた様子で声をかけてきた。

…私は泣いていたのだ。

自然と涙が溢れて止まらなかった。


『まゆ』
チカが心配そうに声をかけている。


私は悲しくて悲しくて…

家までどこを通って帰ってきたかも思い出せなかった。

その夜。

私ははるとにメールを送った。

【好きです。】


返信メールには一言…
【ごめん。】
だけだった。


また振られちゃった。
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