真色ーシンシキー



「九?」


僕が黙っているので疑問に思ったのか、六唯はわざわざ隣に来てこちらの様子を伺うような仕草をした。



「あ、ごめん」





・・・・・・・・・・・。




この先なんて言おう。





六唯も無意識で答えたなんて思ってないよね・・・。

いやていうかほんとは切り捨てようとしてたなんて・・・・





うん、口が裂けても言えない。





―えーと。





「・・・・内緒♪」






考え得る選択肢の中で一番当たり障りのない返事にたどり着いた九重は、さも当然かのように笑みを浮かべる。




「??」




きょとんとする六唯を尻目に、九重は上機嫌で歩きだした。




「そろそろ行こっ、六!授業始まっちゃうよ」






そう言い残し、階下へ降りていく九重。











屋上にひとり置き去りにされた六唯はぽつりと、風に消え入りそうなほど小さく・・・呟いた。







「・・・答えになってない。」


< 23 / 23 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

苺花(イチカ)

総文字数/4,480

恋愛(その他)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
川空 花(カワゾラハナ) 月風苺香(ツキカゼイチカ) 二人の出会いが 運命を変えてゆく― いま、始まる刻
遥かなヒカリ

総文字数/2,280

ファンタジー9ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「僕はもう一度 あの人に会いたい!!」 想いを胸に、少年は旅に出る!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop