コンパスで作る地球

_____悪魔の順位




「「「「カンパー-イッ!」」」」


四つのコップをぶつけ合うと炭酸のはじける音とガラスのキンッとが当たる音が響く。


学校の近くにあるとても小さな飲食店。別に貸し切りのつもりじゃないけれど店内には私たちしかいない。


店内はまぁ海賊の旗が貼ったあったりたくさんのビンがあったりアンティーク?独創的?


だけど古くて太い木で統一されて落ち着きがある。


そう。今日は真子と尾田クンと吉野クンと私で打ち上げ中。


打ち上げの内容は先週の日曜日。二人がサッカー部の最後の試合で見事に優勝したこと。それと昨日の球技大会で私と真子が出場したバドミントンが優勝できたこと。


真子とすっかり意気投合できた後。私たちは残り少ない時間だったけど一生懸命に練習をした。


そして尾田クンと吉野クンも無事に引退をすることができた。


つまりすべてが上手くいって万歳気分?


「でもさ!まさか球技大会があんなに盛り上がるとはね。本当に予想外だった。」


真子がポテトをつまみながら話す。あの後少しだけクラスが団結していって思い出もできたと思う。


「だけど決勝で去年の人と当たった時は終わったと思った。」


私もポテトをつまみながら話す。


「でも攻めててすごかったよ二人とも熱気ヤバかったし。」


優しくフォローを言ってくれるのは吉野クン。


あれ?気のせいかな。一人だけずっと黙り込んでいる人がいると思うんだけど……



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