黒猫おうじいかがですか?




扉が閉まる瞬間に
ヨルが口を動かした


あたしの目から涙が
落ちる




電車は走りだしヨルがだんだん
ちっちゃくなって
みえなくなっていった



あたしは席に座って
流れる景色を眺めながら
ヨルが言ってくれた言葉を
思い出す



彼が言ってくれた言葉は‥









「迎えに行くから」











【END】
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