【短】月夜の影 2
第一章
「なつきっ…なつきっ!!」

若林千秋は高坂菜月の体を揺さぶった。

「千秋!菜月は…!?」

「健也…菜月が…」

「菜月?菜月!おい!」

千秋の手はかすかに震えていた。

「…救急車、呼ばなきゃ…」

大橋健也は携帯から電話をかけた。






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