鎧―キミヲ守ル―

―料理―




「意味、わからへん…」



翌日、早く起こされたかと思えば、聖にエプロンを着せられた。

制服の上に、私には不釣り合いな白のエプロン。

オマケに写メまで撮り、瞬斗たちに送信しやがった…!!

私はあまりの早業に、なす術なしで、卵焼きを焼く。

料理は出来なかったわけじゃない。

するつもりがなかっただけだ。

けど、重箱に弁当を作れとか、何人前なわけ…?

私は途方に暮れながら、卵焼き・鳥の竜田揚げ・ミートボール・ウインナー・ポテトサラダ・ひじき・海老フライを、冷凍食品を使う事なく、重箱に詰めた。
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