鎧―キミヲ守ル―

―過去―




待ちに待った土曜日。

瞬斗と付き合い始めて、初めての休日の為、デートする事に。

けど、行き場がなくて我が家に帰ると、みんなが居た。



「…何でこうなった」



「俺に言うな」



2人きりを邪魔された事を、航に八つ当たり中。

航は涼しい顔をしながら、私と聖の洗濯物をたたんでる。

聖に「たため」と言われ、夜ご飯と引き換えに、交渉を受けたらしい。

峡はジャガイモの皮を向き、準は玉ねぎを涙を流しながら切っている。

哲司は掃除機をかけ、飛鳥と瞬斗はお風呂掃除。



「おかしいやろ!」



「だから俺は知らん。自分のパンツは自分でたため。しかも紐とか…」



ーーパシッ

私は意外に変態な航の頭を叩き、下着を洗濯カゴに投げ入れた。
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