校舎の中で
もうすぐ家の近くだ…



「先生もうそのへんで大丈夫です



ありがとうございました」




「了解」



すると先生は車を止めた



もう少し一緒に居たかったな


「ありがとうございました」


あたしは笑顔を先生に向けた



「玉木ってさーそんなにニコニコしてて楽し?」



ん?



いきなりなんだ?




楽し?って



楽しいから笑うんでしょ?



「言ってる意味がわかりませんが?」



すると先生はあたしを少し見つめた


あたしは耐え切れず目をそらした



「まーーいいけど



なんかあったらいえよ


お前には借りがあるからな」



そしてあたしの頭を撫でる


でもなんかその手があたしを揺らがす



早く降りよう!!



あたしは何も言わずにすぐに車を出た



そして先生の手が届かないところの位置に行き


「ありがとうございました」


とだけ言って走って家に帰った






< 56 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop