結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
《13》命の息吹

~杏里side~

1ヶ月に及ぶ入院生活もようやくピリオド。


久しぶりに部屋に戻って来た。


「!!?」



部屋がキレイに片付いていた!?


「要らないモノは捨てて、部屋を大掃除した…ゴミに埋もれた部屋では赤ちゃんは育てられないからな~」



洋貴さんは床に荷物を置く。


見違える程、キレイになったリビング。


私はソファーに腰を下ろした。


洋貴さんがリモコンでエアコンの暖房を付け始める。


そして、私の膝に温かそうなひざ掛けを掛けてくれた。



「身体を冷やすと困るだろ?」


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