結婚の条件《オオカミ秘書の恋愛指南》
「はい・・・」


「・・・会社は完全にあなたを社長として認めてないんですね…」



「・・・」



洋貴さんは踵を返した。



「何処に行くんですか??」


「給湯室に戻ってお盆を置いて…常務に聞いて来ます!」



「そんなコトすれば・・・叔父様と私の間に余計な波風が立ちますから止めて下さい!!」


私は立ち上がって、洋貴さんの腕を掴んだ。



「俺に秘書としてのフォローを頼んだのは君だろ?それに俺は…何の権限もない飾り社長では困る!!」


「でも…!?」


「俺は君にホンモノの社長になって貰いたいんだ!!」



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