Color
ただ、見ていることが出来ればいいんだと思う。
だけど、やっぱり好きだから…。
今日みたいに、彰吾にとって隣に居られるチャンスの時は、一時も離れず松野さんの傍にいる。
今日のような日は、特別で、彰吾は夢を見る。
松野さんは彰吾だけを見て。
彰吾は松野さんだけを見て。
誰より近い距離で、笑い合う。
「…っ………」
悔しい。こんなの、悔し過ぎるよ。
涙は枯れることなく流れ続けた。
そして、わたしと同じように、空も顔色を悪くして長い間泣き続けた。