お前が俺に残したもの

0016





夜が明け愛華を起こしに行く


目の前で呼び掛けても無反応の愛華を揺する


「ん…」


ロンT一枚で今にも下着が見えそうだ



「起きろ〜」


「…にたくない…」



「ん?」



寝言を言う愛華の口に耳を傾ける

バッ

「死にたくないよっ!」


バッと起き上がり叫ぶ愛華


目にいっぱい涙を溜めハアハアと肩で呼吸をする



「どした?」



「昴さん…助けて…あたし…」



必死の愛華


「大丈夫か?怖い夢でも見た?」



「そぉじゃないの…探してる…あいつが…あたしを探してる…」



「あいつ?」


「あたし…今度こそ殺されちゃう…」


「あいつって誰?」


俺はまだ怖い夢でも見たのだろぉと本気にはしていなかった


愛華がこんなに必死に助けを求めていたのに…




愛華をなだめ


「ほら、学校の用意しなきゃ遅刻するぞ?」



「…」


俯き「はい…」といい俺から離れる






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