最低の恋を、してみました。
「ラジオ体操第一ー!」



と叫んだのは、ラジカセから聞こえてくるはずのおっさんの声じゃない。



朝礼台の上のシバ。



アイツ、体育委員長やったんか。



委員長にそう叫ばれたので、全校生徒は仕方なく等間隔に広がる。



ナオとも少し距離が開く。



「いっちに、さんし」



シバがだいぶふざけた体操をしている。



おい、全校生徒にそれをやれってか。



「シバー、真面目にやれー」



体育教師がにこやかに叱る。



どんだけ緩いねん。



体育教師に叱られてからは、一応真面目なラジオ体操になった。



あたし今思ったけど、ラジオ体操ってちゃんと知らんかも。



周りを見渡しても、ちゃんと体操をしている生徒はいーひん。



やらへんのかい。
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