危険な学校
ゴンドラは静かに地上に戻っていく。


あれから翼も私もずっと窓の景色を見てた。


恥ずかしかったってのもあるし、


なんであそこで


「私も好き」


って言えなかった??


ねえ?


どうしてなの――??



「お疲れ様でしたあ」


スタッフの人が扉を開けて外に出る。


すぐ視界に入ったのは、拓也の意地悪そうな笑顔だった。


「お疲れー★」

「拓也ああ・・」


私は拓也の所まで少し走った。


「どうだった??」


まだ意地悪く私に笑って聞いてきた。


どうだったも何も――


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