危険な学校
「キャー!!今の聞いたー???拓也カッコいいー★」
真希は私の肩をバンバン叩いてくる。
興奮しすぎだよ・・。
私は翼の反応が気になって隣を向くと、
「分かってるし・・」
と小さな声で呟いていた。
やばい。
嬉しいかも―――。
いや、めっちゃ嬉しい。
拓也の気持ちも翼の気持ちも。
ぜーんぶ嬉しい。
私はそっと翼の手の平の上に私の手を乗せた。
ビクッと肩を揺らした翼は一瞬驚き、
私の顔を見ると微笑んで、強く優しく私の手を握り締めてくれた――
「だから!!真希痛いってばっ!!!」
ロマンチックな雰囲気も真希のせいでなれなかった。
まあ、いっか。
こんな楽しい毎日。
ずーーーーっと続きますように。
end