だけどやっぱり、好きでごめん

レター

「これ、健人からの手紙。読んでみて?」





ルーズリーフを差し出される。しわくちゃだ。





あたしは丁寧に開いて、読み始めた。



『高崎ミチル様



あのさ、俺別の女とキスしてたじゃん?




あれをミチルに見せて「別れよう」っていうつもりだった。




多分、これを渡してるときは




もう別れてるよね。




だけどそれは、この手紙でカミングアウトだけど




ミチルを守るため。




ミカから聞いたと思うけど



俺はミカの元彼のところに行ったよ。



< 131 / 246 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop