【短編】君のカケラ
空とこうして話し始めてから、三十分は経っただろうか。
太陽はその身を傾け、オレンジ色の光が部屋に届く。


空の身体が、夕日を反射して不思議な光を放っている。


僕がその姿を見つめていると、空はいきなり立ち上がった。


「うん。とりあえず動いてみよ」


そう言いながら空中を歩くように、足を前に出した。

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