シャイニング・ジュエリー
大介くんが、王子様を演じている。
…いや。“王子様”になっている。
演技だとわかっていながらも、少しだけ動作を取り入れた大介くんの腕が。…視線が。
本当に、王子様みたいだったから。
本当に、愛しそうに白雪姫を見つめていたから。
思わず、顔を赤らめてしまう。
「私の口づけで、目を覚ましてあげよう。」
―…だって、私もこんな瞳で見つめられるんでしょ?
私ではない、“白雪姫”に対してだとは、わかっているけれど。
恥ずかしいセリフを王子になりきっているからか、いとも簡単に言ってしまう大介くんを見ると、胸が熱くなる。