好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
悪魔の嘘



翌日、仲良く2人で出勤した。

引っ付いたら「暑い」と言われたけど。

でも、腕を組んでる姿に、みんな唇を噛むだけで、何も言わなかった。

…何で?

疑問に思いながらも、課へ行き、歩斗が出勤中にしていた仕事を報告。



「お前にしては、よくやったな」



「あ…はいっ!」



褒められた。

驚いたけど、やっぱり嬉しさがデカイ。

今日も頑張れる。



「10部コピー」



「喜んで!」



「……頭、大丈夫か?」



唖然としてる歩斗にも気付かずに、私は明るくコピー機と向き合う。

ーーガガッ

…またぁー!?

なのに紙詰まりを起こされて、私のテンションは急降下した。
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