好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
…私、セコい人間なのかな。

人に甘えてしかいられない。

ダメな性格してるよね。



『泣くなよー。俺もうぇーんてなるから(笑)』



「もうっ!何…、言ってるんですか!(笑)」



涙を拭き、笑った。

左手でお腹に触れる。

…生きててくれて、ありがとう。

ママが、貴方を守るよ。



『また電話するから、寝てろ!』



「本当に私の事、諦めたんですか!」



切ろうとしてから、グダグダと話してしまい、5分も経過していた。

電話を切ってからは、ベッドでゴロゴロととしていた。

赤ちゃんが生きてると思ったら、1人じゃないと思った。

この子と、ちゃんと生きられるよ―――……。




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