好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
変な女2人。

母親とひまわりに疑問が湧く。



「ちょっと休憩の為に寝てなさい。うどん、買って来たから」



「わかった…」



ひまわりはこっちを見る事なく、2階に上がって行く。

立ち上がった柊は、ひまわりが出て行った扉を見つめ、「おかしなヤツ」と呟いた。



「おかしくないわよ」



そんな柊に、母親は低い声で言い返した。

「ただいま」と帰って来た父親は、歩斗に軽く挨拶をすると、2階に上がる。

自分の部屋は1階にあるというのに。



「ひまわりに対して過保護じゃねぇ?ずりぃ」



良い年して拗ねた柊は、歩斗の隣に座り、焼酎のソーダ割りを一気に飲み干す。
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