群青のピリオド


僕は物心ついた頃から、傍にいた幼馴染みのヨシくんのことが好きだった。

好き……といっても、それは単なる友情の枠を越えた、許されない感情だった。


僕の性別は、男。

ねぇヨシくん、僕が女の子だったら、彼女よりも僕を愛してくれる?


「乃梨子ちゃんっていうんだ……可愛いね」


僕は嫌な人間だ。

汚くて、嫉妬深くて。


ヨシくんに知られたら、きっと嫌われてしまう。

< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop