未定

私たちは、三年生になってすぐの五月から、こうして付き合っている。

以前は小学校も同じという普通の友達だったが、恋愛へと発展していった。



「しょうがないもんね。」
彼は、繋いでいない方の手で私の頬をつついて言った。


確かにしょうがないけど、やはり寂しいものだ。


「うん‥。寂しいなあ。」
ボソリと呟き、手袋で雪を捕まえた。


正直、高校に入学するにあたって、私たちは終わるのかと不安に思っている。

私は、共学の高校だが、学年三百二十人中三十人が男子という不平等な学校に入学するので 安心だ。


一方、竜一は普通の共学の高校なので私が不安を抱いている。


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