一番近くに君が居る

「…アンタ、いつまでそんな事やってんの?」





「じゃあ明日の18時な!家まで迎えに行くから」

「あ、でもいいよ。直哉部活で学校に居るでしょ?わたしがそっち行くよ!」

「いや、俺一回家帰るわ。制服着替えたいし、シャワーも浴びたいし。だから迎え行くから待ってろよな!」


「じゃあまた連絡するなー」と言う直哉に「うん、おやすみなさい」と答えて電話を切った。明日は直哉と約束した神社で開かれる祭の日だ。


「あっという間にもう明日だ。楽しみだなー」


ココは自室のベッドの上で寝転びながら、つい心の声が口からこぼれる。それだけココは明日が楽しみだった。

祭や花火も楽しみだが、しかしそれ以上に直哉に会うのが楽しみなのだ。夏休みに入って以来なかなか会える機会が無く、明日は久しぶりに直哉に会えるのである。


「ふふ、ワクワクしちゃうなー」


布団に潜り込んでポツリと呟き、ココは部屋の電気を消した。直哉も明日を楽しみにしてるかな、なんて思いながらーー

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