一番近くに君が居る
2.

「アイツの傍にずっと居るって、約束したんだ」



そのまま校門を出て歩き出す二人。話題は先程の彼女の事だった。


「あの子は仲本 美穂(なかもと みほ)ちゃん。前もバスケ部のマネージャーやってたんだけど…そうだよね、そしたらやるよねぇ」


「すっかり忘れてたー」なんてココは笑って言うが、その笑顔が本物かどうか翔には分からない。しかし、先程の様子を見る限りココもあまりよくは思ってないのではないかと思った。


「なんかあったのか?アイツと」


なんて聞いてはみたものの、大体予想はつく。彼氏と仲の良い女子とその彼女が友達として上手くやれるはずがない。


「うーん…なんか、わたしに直哉と一緒に居て欲しく無いみたいでね…ちょっと恐かった。でも彼女だもんねぇ、当たり前だよねぇ」


その返答に、翔は正直驚いた。一応こんなココでもそれくらいの常識はあるらしい。なぜそうなったのか、どう思われていたのか、どうやら彼女はしっかり把握しているようだった。

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