一番近くに君が居る

何故こうなったのか何てものはもう今更考えても仕方の無い事。直哉は溜息を飲み込み、ココの眩しい笑顔につられるように笑顔を作った。そう、ココが元気になったならそれで良いという事で…。

そして学校へと着いた二人はいつもの通りにココの教室の前で別れた。そのまま自分のクラスへと向かい、教室の中へ一歩踏み込んだその瞬間だった。


「お?今日の噂の張本人のご登場だー!」


一人が言ったと同時に、おぉー!と、やたら盛り上がるクラスメイト達。直哉は何の事だと思わずキョロキョロと辺りを見回すが、「おいおい、おまえの事だよ!」なんて言われて自分だと確信する。


「…どういう事だ?噂って?俺の?」

「そ〜うだぞ!おまえと〜バスケ部のマドンナ!仲本さんだ〜!」


そしてまた、うぉー!と湧き上がる周囲に直哉はサァーッと何かが自分の身体の中で引いて行くのが分かった。
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