私の執事は同級生!?(仮)
「ごめんね、思い出させちゃって」


暗い顔になる私に萌奈ちゃんは
「全然大丈夫だよ~」と笑顔で言う。


「2年も前の話だし、お母さんが残してくれたものもたくさんあるから。

今はおばあちゃんも一緒だし、寂しくないよ」

「…」


すごいなぁ…。

大切な人を亡くしても、こんなに笑顔でいられるなんて。

前向きでいられるなんて。

…私には、多分できない。


「ところで、龍神君。

普段何作ったりするの?」


さらっと話を変える萌奈ちゃん。

我関せず、といった様子で前に向きなおっていた翔に話を振る。

こちらに振り向く。

萌奈ちゃんの質問に「基本は何でも」と答えた。

確かに署は何でも作れる。

基本は専用シェフだけど、一度だけ翔にフルコースを作ってもらったことがある。

和・洋・中全てをバランスよくそろえた豪華なものだった。


「何でも?中華とか、洋食も?」


興味深々な萌奈ちゃん。

目が爛々と輝いている。


「ある程度はな」

「すごいな~。

私もできるようになりたいけど、全然できないや」

「今度教えてやろうか?」

「本当?

じゃあ、皆でしようよ」


おっと、急展開。
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