愛しいキミに

彼の家族



どのくらいだろう…


私と龍二はお互いに軽く抱きしめあってた


恥ずかしくて顔をあげられない


夏前の風は少し肌寒くて
少し心地いい…


「そろそろ行く?」

龍二が私の頭をなでた


それがまた恥ずかしくて…

「ゥン…」

うつむきながら返事をした



帰り道何を話すわけでもなく


手をつないで歩いた
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