小さな恋の物語
裕から着信が入った。

『もしもーし?』
待ちわびている感じで電話に出る。
『ごめん!ちょっと遅れる!』
慌てた感じの裕にあたしは聞き返した。
『どうしたの?』
『軽い玉突き事故!』
『大丈夫?怪我ない?』
『大丈夫、大丈夫!また後で!』

電話を切ると今たちが聞いてきた。
「どうしたの?」
「軽い玉突き事故やって。
やでちょっと遅れるらしい。」

事情を告げて4人で待っていると
1時間くらいで裕が来た。
「悪いな!」

3人を後部座席に乗せると
あたしは助手席に乗り込んだ。
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