小さな恋の物語
「おはよ。」
寝癖で乱れた髪を触りながら正が言う。
「おはよ!あたし…」
抜けた記憶を思い出そうとしていると
正が言った。
「咲は可愛いね。」

それからシャワーを浴びて
隣の部屋にいる麻と翼を起こした。
あたしは正に聞かれて番号を交換し
ホテルの前で別れて
麻と一緒に地元へ戻ってきた。
電車の中で聞いたのは
あたしの忘れている記憶。
麻から聞いた昨夜のことを書いてみる。
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