罪を憎んで…明日の章…

第2話

実と出会って、4日後…

明日香は、広島駅の噴水前に居た。

あの日の晩、実から電話があった。

――、

「あ、もしもし、谷村です。えっと今日マックで…わかります…よね?」

「あ、はい、実さんですよね? 早速電話くれたんですね~」

「いや~、うん。なんか生徒手帳が俺のカバンに入ってたんだけど」

「え?本当ですか~すみません…そう言われたら、入れた覚えないですね; …もしかしたら、落として入っちゃったのかも…」

「んで、もうすぐ学校だろうし、無いと困るよね~? ただ明日とか届けるにしてもちょっと夜になりそうで…」

「ん~実さんって次の休みって予定あるんですか?」

「え?休みは予定ないけど、次は土曜日だよ?」

「土曜日…28日かぁ~私はまだ夏休み中なんでそこでも大丈夫ですよ」

「あぁ~じゃぁその方が持って行き易いかなぁ~どこが良い?」

「ん~本通りかな~」

「え?本通り?」

「折角なんでデートしましょう」

「あははは…」
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