everlasting love~幾星霜の果て


「なんの習い事?」


「……将棋?」




訊いた俺に対して、倉田もまた訊き返すかのように小首を傾げた。




「まぁ……将棋は頭使うから、余計な考え事しなくてすむしな」




……それにしても将棋って。

蜂谷、そういうガラじゃないだろ。




「瑠衣くんはまだ帰らないの?」




バッグを肩に掛け直しながら倉田は訊く。




「あぁ、もうちょっとしてから帰る」


「一緒に帰る?」




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