everlasting love~幾星霜の果て


「いいか? 火が放たれた瞬間に縄を思い切り引け。とにかく、力任せにだ」




淡々と処刑の手順を説明する父さん。

僕は何度も唾を呑み込みながら、その手順を頭に叩き込む。

今日の講義は『火あぶりの手順』だ。




「……もっと引くんだ、ハンス」


「………っ……!」


「もっとだ、もっと!」




藁(わら)で出来た人形の首にかけられた縄。

それを全体重をかけて思い切り引っ張るけれど、まだまだ力が足りないらしい。




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