everlasting love~幾星霜の果て


「あのねぇ。磯辺くんが来たら誤解されるでしょ? さっきだって、教室に2人きりだったわけだし」


「……2人でいるだけだろ? 別にキスしたり、抱き合ったりしているわけじゃあるまいし」




平然として言い切ると、蜂谷の顔が急に真っ赤になった。




「ば、ばかじゃないの? いったいどういう発想してんのよあんたはっ」


「え? 蜂谷こそ、なに本気にしてんだよ」


「………っ」




俺に突っ込まれ、くう、と下唇をかみ締めて悔しそうな顔をする蜂谷。

そんな蜂谷がかわいくて、つい、笑いがこぼれてしまった。



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